サッカーで体罰が激減した理由とは?

前回のブログでは、サッカーでは体罰がなくなったという話をしました。今回は、その理由を。

大きく3つの要因があげられています。

1.指導者のライセンス制度が確立した。

2.大会にリーグ戦が取り入れられた。

3.サッカーを続ける選択肢が高校だけでなくなった。

と、言われています。

「指導者のライセンス制度が確立した」

これは、指導法の体系化、合理化によって体罰など独自の指導法は完全に否定されたこと。また、大元のメゾットがドイツからの導入のため、「人間教育」などという曖昧なものの下で行われていた体罰が排除されたことです。

今、プロに限らずアマチュアでも指導者は日本サッカー協会の発行する指導者ライセンスを取得するのが当たり前になっています。ライセンスがなければ部活に顧問になれない。というわけではありませんが、ライセンスの無い指導者の元に有力な選手は集まりません。

もちろん、体罰などの行為が発覚すれば、ライセンスは剥奪され指導者としての道は断たれます。

これが可能なのは、サッカーでは日本サッカー協会、つまりは大本のFIFAを中心として組織が一元化されているからです。

「大会にリーグ戦が取り入れられた」

これは、他の競技ではトーナメントの一発勝負、負ければ終わりというシステムをとっているのに対し、高校生年最高峰の大会である高円宮杯は地域リーグで勝ちあがる必要があり、一発勝負ではなく総合力が問われる形になったので精神力や根性よりもコンスタントに結果がでなければならない 。つまりは、根性や精神力だけではどうにもならない形になりました。

また、高校サッカーであれば冬の選手権が一番注目されますが、インターハイ、そしてユースも参加する高円宮杯、他にもプリンスリーグというリーグ戦が行われています。つまり、1つの大会(野球なら甲子園、他の競技ならインターハイ)だけに全てをかける必要がありません。

これは、長期的な選手の育成に役立てられています。

「サッカーを続ける選択肢が高校だけでなくなった」

私は、これが一番大きいと考えています。サッカーの場合、高校以外にもJリーグの下部組織であるユース。Jリーグではなくても町のクラブや、実業団でもユースチームを持っています。

野球を含めた他の多くの競技では、学校でやらない限り、その先(プロ、大学、実業団)に進むのは絶望的です。つまり、ルートが限られているため、理不尽な体罰が行われようとも、我慢するしかない。顧問が選手の進学や、選手生命等の生殺与奪を全て握っているのが問題なのです。

今回の大阪の高校のケースもそうですが、体罰、暴力を是としていても、それを取り締まる組織が無く(体罰は暴行事件ですから、警察が出張るべきなのですが)、大会が一発勝負のため、根性論や、精神論で片付けようとし、選手には選択の余地が無い。

これでは、体罰は無くなりません。

殴られて技術が向上することはありません。殴られて精神力が強くなることはありません。

今回のケース、大阪の高校のあまりにも非常識な実態(学校組織としても、そこに通う学生も)が暴かれていますが、全国各地で同じようなことは行われていると思います。

プロでも「鉄拳制裁」などを売りにしている監督がいます。体罰に「愛の鞭」などは存在しません。ただの暴力です。これを契機に体罰が無くなっていくことを願っています。

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